「 食べやすさ、与えやすさなどから選べるタイプもいろいろ 」

 

猫ちゃん用のフードは、「ドライフード」と「ウェットフード」の2つに大きく分けることができます。また、その素材は魚肉、畜肉に大別され、さらに魚肉でもかつおやまぐろなど、猫ちゃんの嗜好に応えられるようにさまざまなものが市販されています。猫ちゃんのフードを選ぶときに、知っておきたい基本として3つのことに注意すると良いでしょう。

1.ドライフード

「ドライフード」は、水分含有量が10%程度あるいはそれ以下の栄養バランスのとれた「総合栄養食」として、親しまれています。ウェットフードに比べて同じ重量あたりのエネルギー量が高いため、効率よく栄養を摂ることができます。適度な硬さが歯石や歯周病予防にも有効です。また、開封後の保存性も高く、食べ残しがあっても、食器に入れたまま出しておくこともできます。仕事などで家を留守がちにする方には「ドライフード」が適しているといえるでしょう。風味が落ちないよう小分けにしたり、猫ちゃんの年齢や好みに合わせて選べるように粒の大きさや形にも配慮して作られています。

 

2.ウェットフード

「ウェットフード」は水分含有量が75%程度と高く、主に素材を活かして作られています。風味がよく食べやすいという特徴を持ち、「総合栄養食」だけでなく、バラエティに富んだ「副食(一般食)」も多く市販されています。「副食(一般食)」を与える場合には、栄養の偏りがないように「総合栄養食」と併用して与えましょう。

「ドライフード」のパッケージのほとんどは〈袋〉もしくは〈箱〉で市販されています。フードの風味が落ちないように小袋に分けてある製品などもあります。賞味期限や保存方法をよく確認し、正しい方法で保存しましょう。開封したドライフードは、しっかりと密封して湿気が少なく直射日光の当らない冷暗所で常温保存するようにしましょう。

 

「ウェットフード」〈缶詰〉が主流ですが、他にも〈パウチ〉〈カップ〉などがあります。給与後の容器も、そのままゴミとして捨てられるもの、丸めてコンパクトにできるもの、また資源ゴミとして回収できるものなど、飼い主の選択の幅が広がっています。生活環境に合わせて保管のしやすさや与えやすさなどから、容器を選ぶというのも選択肢の一つかも知れません。開封後、ウェットフードが余ってしまった時は、他の容器に移し替えて必ず冷蔵庫で保存し、早めに与えましょう。

このページの上

猫ちゃんは、食事の味だけでなく、匂い、食感、湿度、温度などによっても好き嫌いが変わります。特に猫ちゃんの嗅覚は大切な役割を果たしています。離乳する前後に摂った食事がその後の好みを決めると言われますが、例えば慣れ親しんだ魚主体のフードに興味を示さなくなったら、鶏肉などの肉主体のフードを加えるなどして、猫ちゃんの好みに合わせて食事を切り替えてみましょう。ただし、ガラッと変えると、成分の違いにより下痢をする猫ちゃんもいるので注意が必要です。他の素材を少しずつ混ぜて慎重に変えていきます。

このページの上
このページの上

はじめて猫ちゃんを飼うために。必要な準備と心構えについて

 

猫ちゃんのごはん事典